建てるなら、やっぱり木の家

 

 

建てるなら、やっぱり“木の家”。

ー木材は最高の住宅建材ー

 

木を伐って森林を守る

木材を使うことは、森がなくなるので自然破壊と考えている人がいます。実はまったく逆です。森林を守るためには「伐る→植える」という循環や間伐管理をきちんと行うことが大切なのです。管理が行き届いた人工林は、若い木が多いため二酸化炭素の吸収もよく、地球温暖化に貢献するのです。

いま、日本では戦後に植えた木が見事に成長してきました。建築用材として使えるようになってきたのです。豊かな森を育てるためにも木を刈る必要が出てきたのであり、そのためにも、木材の一番の利用先である木造住宅の振興が唱えられるようになったのです。長期優良住宅促進法の中でも「国産材」という言葉が初めて明示されました。

 

耐久性は歴史が証明

奈良の法隆寺は1300年以上の寿命を持つ世界最古の木造建築であり、木造の耐久性を証明する象徴的な例です。古民家にも築200年を超える住宅が数多く残っており、千年家と呼ばれる木造住宅もあります。200年住宅が話題になる中、超長期の耐久性が実証されているのは、コンクリート、鉄ではなく、木造ということです。

木造の耐久性という点で見逃してならないのは、“乾燥材を使う”ということです。乾燥している材は腐りません。木材が腐るのは腐朽菌によるもので、含水率を20%以下にすれば腐朽菌はまず繁殖しないのです。木造の住まいづくりは乾燥材の使用が絶対条件です。

木造がすごいのは、強度が年月とともに衰えるのではなく、むしろ高まっていくという点です。強さのピークは伐採後200年といわれ、それまで少しずつ強度を増し、約200年してようやく低下しはじめ、1000年以上かけてゆっくりと伐採直後の新材と同程度の強さに戻っていくというのです。

 

天然エアコンの吸湿性能

木はすぐれたエアコン機能を持っています。柱1本で600ccの水を吸収するのです。木は建材となってからも生きていて、夏には湿気を吸収して爽快な環境をつくり、冬には逆に湿気を吐き出して乾燥を防ぐ調湿の性能を持っています。

正倉院の宝物殿がいい例。1000年以上もの間、収められた宝物を保存できたのは木材の湿度調整作用の賜物なのです。

 

火災への抵抗性も強い

木材は燃えるといわれますが、ある程度の厚みがあれば、表面は焦げても中までそうたやすく燃えることはありません。火災によって強度が当初の60%になるまでにかかる所要時間の実験によると、鉄は4分、アルミは3分なのに、木材は15分です。木材の火災に対する抵抗の強さを示しています。火災による死亡者の7割は「逃げ遅れ」が原因とされるだけに、逃げる時間を稼げるというのは木材の利点のひとつです。

木材の耐久性は法隆寺や古民家で明らかですが、さらに、鉄のように錆びないし、コンクリートのように風化もしない。腐らせなければ一番長持ちします。強度も同じ重さの木材である杉と鉄を比較すれば、杉の圧縮強度は鉄の約2倍、引っぱり強度は4倍もあるのです。

 

木造住宅は健康で長生きのもと

さらにシックハウスなど住宅と健康の関係が問題になる中、さまざまな実験も行われています。「フィトンチッド」(下記参照)など木に含まれる成分が血圧を下げ、脈拍を下げる効果があるといわれています。殺菌力があり、カーペットから木のフローリングに改装したところ、アレルギーの原因であるダニが減少したという報告もあります。“木の空間”はストレスを減らし、リラックスできる環境をつくるのです。

また、木材は衝撃を吸収する働きがあり、他の床材よりもショックが少なくなります。さらに、高齢者福祉施設の調査で、木材をたくさん使った施設の方がインフルエンザやケガ、不眠などの発生率が低いとも言われています。人にやさしい木の空間”に暮らすことが健康で長生きできる秘訣なのでしょう。

「フィトンチッド」
森林の樹木が自らを守るために、葉や幹から発散している揮発性物質。森の中の植物天然成分。簡単に言うと「森林の香り」。私たちの健康や環境に有益な貴重な自然界の恵みです。

 

森林と生活に関する世論調査によると「木造住宅を建てたい」という方は、8割を超えます。日本人はやはり「木の国民」なのです。