家づくりにかかる費用①


 

 

本体工事費 ほんたいこうじひ

家づくりにかかる費用は、『工事費』と『諸経費』に分けられます。そして『工事費』は、「本体工事費」と「別途工事費」に分かれます。その「本体工事費」は、敷地条件や個人の好みによって大きな差のでない費用です。

「本体工事費」に、標準的に含めるべき設備と仕様を下表の通り自主管理基準で定めています。またこれらの標準的な工事のほかにも、好みによってグレードを上げることもできます。それが「オプション工事」です。例えばキッチンを変えたり、バルコニーを付けたりすることです。本体工事は、このようなオプション工事の費用と標準工事の費用によって構成されています。

 

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別途工事費 べっとこうじひ

立地条件の差によって費用に差の出ない基本的な工事を「本体工事」と考えれば、敷地などの条件によって費用が変わるのが「別途工事」です。たとえば敷地の広さや、道路からの高低差によって、給排水、電気、ガスの配管や配線の費用が変わります。地盤の強さも大きく費用に影響します。このような工事費が、本体工事費のほかに必要です。

 

●屋外給排水工事

自主管理基準では、建物本体から1mまでの配管は本体工事費の中に含まれます。配管工事費のポイントは、敷地内に上下水が配管されているかどうかです。配管されていれば敷地内の工事だけで済みますが、配管されていない場合は道路から水道を引き込む穿孔(せんこう)工事が必要です。

また、地域によっては、穿孔工事による、道路のアスファルト補修にも規制があります。T字型補修で済むか、全面補修が必要かで工事費も変わります。建て替えの場合ではすでに水道管が引き込まれていますが、直径が13mmか20mmかが問題。給湯設備が3ヶ所以上ある家をつくるなら、20mmの水道管が必要です。このときには改めて引き込み工事を行う場合があります。

 

●屋外電気工事

近くの電柱から本体接続までの費用がかかります。基準では、建物内の配線と建物本体から1mまでの配線は本体工事費に含まれます。特別な例ですが、近くに電柱がなくて電線が長くなりすぎると、電柱を立てなければなりません。電力会社の負担か施主の負担か、予め確認しておきましょう。ちなみに、電話線引き込み工事については、お客様
からNTTに申し込んでいただくことになります。

 

●屋内外ガス工事

ガス工事は、都市ガスかプロパンガスかによって大きく異なります。屋外ばかりでなく屋内の工事費にも差が出ますので、ガスの配管工事費は屋内外ともに本体工事費には含まれず、別途工事費用となります。一般的に工事費はプロパンガスの方が安くなることが多いようです。

 

●解体工事

建て替えの場合は解体して、整地してから、初めて新築工事に着工できます。登録上の抹消手続きもありますのでお忘れなく。

 

●補強基礎、地盤改良工事

敷地の地盤が弱い場合には、基礎や地盤の補強工事が必要となります。大きな費用となりがちですが、調査しないことには判断がつきません。

 

●小運搬、養生(ようじょう)

搬入路が狭いなどの理由で資材を一度で運べない場合、何回かに分けて運びますが、これを小運搬といいます。また、搬入路に壊れやすいものがある場合、それを養生することが必要です。いずれも、敷地周辺の条件によって発生するかもしれない費用です。

 

●造園工事

更地の上にポツンと家が建つだけでは生活になりません。門扉やフェンス、カーポート植裁などの庭作りの工事費も必要です。

 

●エアコン、空調工事

エアコンは100Vにするか200Vにするかで分電盤が変わります。あらかじめ工事の計画を立てておきましょう。

 

●造り付け家具

造り付け家具はトータルコーディネートができるだけでなく、地震のときに倒れてこないので安全です。

 

●居間・個室等の照明器具

照明器具は、手元灯や浴室など施主の好みに比較的左右されにくい場所については、自主基準にあるように、本体工事費に含まれることが多くなります。しかし居間や個室などの照明器具は、お好みもありますのでオプション工事として予算を組んでコーディネイトを楽しんでください。

 

●カーテン

最近の家は窓も大きく、天井が高くなるなど古い家のカーテンの寸法が合わなくなることが多いようです。新しい家ですからカーテンも新しく作るよう予算を見ておきましょう。

 

●その他事例の一部

・工事中に道路の一部を使用する場合は、警察に道路使用許可申請を出します。特に国道沿いの工事はガードマンをつけるよう要請されることもあり、その際にはガードマンの費用も必要となります。
・多雪、降灰、塩害等の地域によっては、特種な工事が必要となる場合もあります。
・準防火指定地域などでは、開口部の延焼防止のために網入ガラスへの変更やシャッターの設置工事が必要となります。