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2014年6月3日

コラム「森林浴のできる家」

 

住まいは”巣”まい

「森林浴のできる家」

“森林浴をすると抗がん力が上がる”との研究成果を、農林水産省系の独立行政法人森林総合研究所がまとめています。

実験の対象は東京都内の企業に勤める37〜55歳の男性会社員12人。高いストレスにさらされている人を選び、ブナ林と杉林に囲まれた地で3日間の散歩をして血液検査をし、普段の状態と比べたところ、がん細胞を破壊するナチュラルキラー(NK細胞の元気度を示すNK活性)が、2日目で平均26.5%、3日目で平均52.6%上がったことが解ったのです。また、血中のNK細胞の数や、NK細胞が出す抗タンパク質も増えていたことが判明。NK細胞の機能が高まれば、抗がん能力は高まると考えられていることから、同研究所では森林セラピー療法としての普及に取り組んでいます。

森林(針葉樹林)は、人間の体に良いガスを発生していると言われていて、これを「フィトンチッド効果」と言います。これまでは、森林が生きていく為に周りの生物を抑制させるガスとマイナスイオンが混ざり合って、人間の体に良い成分のガスに変化すると思われてきましたが、最近の科学により針葉樹の香りには、「アルファピネン」と言う香り成分物質が出ていることが解りました。その物質を人間が嗅ぐとリラックスすることが科学的に証明されたのです。

日本文化遺産である法隆寺改修工事の時に、檜(ヒノキ)を削った宮大工さんが、1000年以上も経っている建物なのに「檜の匂いがする。木はまだ生きている」と言った言葉は、まだ記憶に新しいことです。木は家となっても生き続けます。

木で家を建てても、壁やクロスで覆ってしまっては、木材から出ているせっかくの効果も届きません。私たちの生活で最も身近なものであり長い時間を過ごす住まいには、木の効果が十分に発揮され、実感できるつくりをオススメします。

(MISAWA・international 株式会社:社長 三澤 千代治)

 

[Weekly HABITA抜粋]

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