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2014年5月26日

コラム「屋根をつくることが始まり」

 

住まいは”巣”まい

「屋根をつくることが始まり」

住まいを「巣まい」と古書に書かれていたように、人の住宅も動物の巣の延長線上にあることは間違いないことでしょう。でも、巣と住まいとの境もどこかにあります。例えば動物によって巣を作るものと作らないものとあります。さらに様々な動物が、それぞれ固有の巣を作ります。穴を掘って潜り込むものや、枝葉を集めて下に敷くもの、そしてバーのように立派に囲い込むもの。

人間に近いと言われるゴリラは、毎晩眠るために木の上に寝床を作ります。そして一度作った寝床を何日も使うことはないそうです。それでもその寝床がどれだけ快適なものか、ムツゴロウさんで有名な畑正憲先生は自分で実際に寝て体感しています。その意味では巣の原点は床にあり、穴を掘る巣も、囲っている巣も、床が延びてできあがったものだと考えることができます。

人間も同じように床から巣作りを始めたことは間違いがないでしょう。しかし人は能力た高く、単純な巣以上に地域の環境に適合する居住環境を作り上げました。そのポイントが屋根を作ったことです。屋根を作るという行為は、ひとつの単純な作業ではなく、柱を建てるにしても梁を掛けるにしても、次の工程を理解していいないとできないことです。ですから巣と住まいとの違いは、この屋根を掛けたことにあると考えても良いのです。家に関わる漢字に「かんむり」が多いのも、分かるような気がしてきます。

ちなみに前述のゴリラは、屋根にふさわしい立派な毛を背中に持っています。

(MISAWA・international 株式会社:社長 三澤 千代治)

 

[Weekly HABITA抜粋]

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