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2014年5月15日

コラム「長い庇(ひさし)」

 

住まいは”巣”まい

「長い庇(ひさし)」

現し工法(あらわし:柱や梁をクロス等で覆わずに内装側に見える構造)の家を雨や直射日光から守ってきたのが、大きく張り出した屋根です。日本は温暖な国とされていますが、多雨多湿の国です。雨が多く、温度が高いため緑が青々と生い茂り良質な木材も豊富に取れるのです。

多雨のうえに台風が日本には来襲します。この時の強風は雨を横から建物になぐりつけます。このためにも軒の出が必要で、風雨から家を守り耐用年数を向上させます。

古民家の特色は、雨水が躯体(くたい:建物の主要な構造体、骨組み)を濡らさないように、長い庇が揃うことで、街並みの効果にもなっています。庇に樋(とい:屋根を流れる雨水を受けて、地上や下水道に導くための溝形または筒状の装置)をつけるのは、壊れやすく手入れも大変なことから、古くは犬走りといい、土台の外に雨だれを受ける砂利をひき、樋をつけない方法もあります。

長い庇は、太陽が高い夏は西日がさしこみにくく、太陽が低い冬は部屋の奥まで日がさしこみます。長い庇は自然に同調したつくりです。したがって、庇の長い家は過ごしやすく上等とされています。

(MISAWA・international 株式会社:社長 三澤 千代治)

 

[Weekly HABITA抜粋]

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