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2014年4月25日

コラム「身体を鍛える空間」

 

住まいは”巣”まい

「身体を鍛える空間」

日本では椅子の生活もだいぶ浸透しつつありますが、健康を考えたとき、どのような影響があるのでしょうか。

椅子の方が足腰の負担を軽減させるので良いという考えがあります。一方、古くからの日本の文化とも言える床座で、鍛えられる環境だからこそ健康維持に効果的という考え方もあります。

床座の生活では、移動する時にまず足腰に力を入れて立ち上がらなくてはなりません。かつての日本人は、否応なくその動作を1日に何回も繰り返していたので足腰が丈夫だったとも言われています。

考えてみれば、和室は掴まるものが極端に少ない空間です。このような空間は、ハイハイする赤ちゃにとって、脳の成長にも効果的とされていて良い空間と言えます。

赤ちゃんのハイハイの期間が短くなり、すぐに掴まり立ちをして歩き始めると、手で身体を支える習慣がなく四つん這いでの背骨の型値がきちんと完成されてないこともあります。

今は狭い部屋のどこにでもすぐに掴まれるものがあるという住宅事情も少なからず影響しています。何LDKという言葉が、家のものさしであるかのように、住宅において部屋の数が重要視されているようですが、部屋数はそれほどまでに重要なのでしょうか。

昔の家は、襖や障子の建具で仕切り、用途に応じて空間の伸縮が自由でした。細切れに壁で仕切った家では、空間に対して柔軟に対応することは難しいのです。家を考えるとき、部屋数よりも空間の広さや活用法で健康的に暮らせる家を目指すことも忘れてはならない大切なことです。

(MISAWA・international 株式会社:社長 三澤 千代治)

 

[Weekly HABITA抜粋]

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