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2014年4月7日

コラム「日本人の間、玄関」

 

住まいは”巣”まい

「日本人の間、玄関」

玄関は正式の出入口であり、内外のけじめをつける場所です。履物を履くと “さぁ、行くぞ” という外向きの気分になり、帰宅して履物を脱ぐと、ホッと緊張から開放されます。玄関は気持ちを切り替える場所です。

突然、訪問客があったときなど、玄関はとてもありがたい場所です。わざわざ上がってもらうほどの用件でなくとも、お客を立ちっぱなしにさせておくわけにもいきません。上り框(※)に腰をおろしてもらえるし、お茶も出せます。部屋に上がってもらう場合も身なりを整えたり、部屋を片付ける間、少々お待ちいただくにも玄関なら、さほど失礼ではありません。

※上り框(あがりがまち)…玄関の上がり口で履物を置く土間の部分と廊下や、玄関ホール等の床との段差部に水平に渡した横木をいう。

アメリカの一般住宅は、ドアが二重になっていますが、玄関のようなワンクッションがなく、入るといきなりリビングです。私の知人のアメリカ人から、狭い家なので玄関はムダでないか、玄関をなくしたほうがよいといわれました。逆に不自由になることを彼らはわかっていないようです。

間がありすぎたり、間がないものを”間抜け”といいます。間を日本人はみな理解してきました。よい建築には絶妙な間があります。日本人は時間の間、空間の間を発見したのです。

(MISAWA・international 株式会社:社長 三澤 千代治)

 

[Weekly HABITA抜粋]

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