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2013年8月13日

コラム「心身ともに健康になる和室」

 

住まいは”巣”まい

「心身ともに健康になる和室」


近年、日本の住まいにおける和室のよさが改めて見直されてきています。日本の住文化への回帰という点もさることながら、和室は私たちの心身の健康という面で、実に合理的につくられている空間であることも見直されているひとつの背景にあります。

障子は四季折々の朝夕、簡素な和の空間にやわらかい光と影をもたらします。陰影のある神秘的な美しさは日本人である私たちの心を和ませてくれます。

和室の空間にいるとリラックスできますが、これはきちんとした根拠があります。

色の世界には「なじみの原理」というわれるカラーコーディネートのバランスがあります。和室はじゅらく壁や檜の柱、杉の天井、畳など70%が人が最もやすらぎを得られるとされるナチュラルカラーのベージュ系となっており、障子や襖といった白色が25%、残りが生け花や座布団の色が残りのアクセントカラーで構成されており、まさにその理想とされる空間構成となっているのです。

視覚的なことばかりではありません。障子は木と同様に呼吸をしており、湿度調整作用もあります。室外から侵入しようとするチリや埃を吸い取る空気ろ過作用もあります。また、人間にとって有害な紫外線をシャットアウトするだけでなく、断熱効果もあり、人に快適な環境を与えてくれます。

夏の時期は障子をはずしてよしずに取り替えてもよいでしょう。外の風を取り入れながら、日差しを遮ることができます。ふすまもはずしてすだれと取替えれば、室内の風通しもよくなり、見た目に涼しくなります。

さらに、畳は最高の床材といえます。畳は高齢者や幼児の足腰に負担のかからない、ほどよい堅さになっています。畳も木のように湿気を吸い、吐き出すので、空調の役目を果たします。靴下を脱いで素足で歩くときの心地よさも捨てがたいものです。

空調としての美しさと快適さを兼ね備えた和室。この和室の良さを家の各所に取り入れておきたいものです。

[Weekly HABITA抜粋]

 

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