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2013年6月17日

コラム「調湿機能のある木」

 

住まいは”巣”まい

「調湿機能のある木」


梅雨は日本や中国をはじめとする東アジア特有の気候で、高温多湿となり、不快なことこのうえありません。

梅雨時は当然、住まいの環境も悪くなります。湿度が高くなりすぎると家全体が湿っぽくなってしまい、浴室やキッチンなど水を使う場所はカビあ発生しやすくなります。床下や屋根裏などの寒気対策も必要です。

つまり、家の中に湿気がこもらないように心掛けることが大事ですが、湿度は低ければよいというものでもありません。適度なコントロールが必要です。

通常、私たちが快適に感じる湿度は、夏冬とも45〜60%とされています。それよりグンと下がって20%以下になったり、逆に梅雨時のように70%を超す高湿になったりすると、不快を感じるようになります。除湿機などで湿度をうまくコントロールするのも手ですが、実は木の家に住むことがなによりの湿気対策になります。

木には湿度をコントロールする優れた機能があるからです。木は周囲が乾燥してくると水分を吐き出し、湿気が多くなると吸収します。この性質は程度の差はあるものの、いくら古材になっても変らないといわれています。

木が含んでいる水分は、普通木の目方の15%程度ですが、周囲の乾燥と湿気の具合によって増減し、建物に使われている木の水分は普通12%〜20%の範囲を往復しているというデータもあります。

この調節機能のおかげで木の容器に収めた衣類などは長持ちするのです。正倉院のあぜ倉創りはその機能を生かした代表的な例としてよく知られています。ですから、木を内装材に使えば、室内を常に快適な湿度に調節してくれます。

日本の住宅は、この他にも畳やふすま、障子など、水分を吸収したり吐き出したりしてくれる材料が多く使われています。

日本の伝統的な住まいは、日本の気候特性を充分生かしたものであるというわけです。

[Weekly HABITA抜粋]

 

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