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2013年5月7日

コラム「個室は子失」

 

住まいは”巣”まい

「個室は子失」


今の子どもには個室が与えられ、部屋に鍵がかかるようになっていることも多いようです。いったん部屋に入ってしまうと、遮断された空間に子どもがひとりでいることになります。これでは、親子のコミュニケーションが十分にとれるのでしょうか。

私は子どもに個室を与えることは、「子失」につながると思います。このことは『家をつくって子を失う』という著作で住宅産業研修財団・理事長の松田妙子さんが喝破しました。

子どもが個室を持つ家では、持たない家庭より明らかに一家団欒の時間が少ないことがわかっています。家族そろって食事をする回数も少なく、自由気ままに日常生活を送ることになります。

家族との接触の少ない子どもたちはどうなるか。学校でも「協調性に欠ける」「級友に対して思いやりがない」「何事にも集中しない」といった傾向が指摘されています。近年の少年犯罪の高まりも、こうした家庭環境が少なからず影響していると考えられます。

せめて中学を卒業するまでは、居間で、食べ、遊び、勉強する生活を取り入れたい。独立心を養うなら寝るだけの部屋があれば十分です。また、もし子どもの個室をつくるなら、仕切りは西洋風の堅牢な扉より、気配を感じられる日本風の障子やふすまのほうがよいでしょう。

[Weekly HABITA抜粋]

 

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